無期転換ルールとは、有期労働契約が更新されて通算5年を超えた場合、労働者は無期労働契約への転換を申し込むことができるというものです。このルールを定めた改正労働契約法が2013年に施行されてから、2008年4月で5年が経過し、多くの有期契約社員が無期転換申込権を持つようになりました。
このルールにスムーズに対応するためには、就業規則等を整備し、社内体制を整える必要があります。しかし、この件に関する知識やノウハウを持つ中小企業はまだ多くありません。そこで、厚生労働省の「平成3年度無期転換ルールに関する取組啓発支援事業」では、無期転換ルールへの対応を検討している企業に対して、コンサルタント(社会保険労務士など)を無償で派遣しています。
近隣のコンサルタントをご紹介することもできますので、お気軽にお問い合わせください。多くの方からのご連絡をお待ちしております。
コンサルタントによる主な支援内容
- 雇用管理の現状に係る点検
- 社内制度化に向けた課題把握
- 制度導入に向けた助言・援助
- 就業規則の整備等についての助言
「無期転換ルール」へ対応することによるメリット
意欲と能力のある労働力を安定的に確保
【企業にとって】
貴社の実務や事情等に精通した無期限労働契約の従業員を比較的容易に確保できます。
【労働者にとって】
雇用の安定性に欠ける有期労働契約から無期労働契約への転換により、安定的かつ意欲的に働くことができるようになります。
長期的な人材活用戦略の立案
【企業にとって】
有期労働契約から無期労働契約への転換により、長期的な視点に立った社員育成を実施することができます。
【労働者にとって】
長期的なキャリア形成に役立ちます。
コンサルティング活動の流れ
コンサルティング実施前
- 事前アンケートの回答
- コンサルティング実施時期の調整
コンサルティング(第1回訪問・第2回訪問)
- 雇用管理の現状に係る点検(各種転換制度の把握など)
- 社内制度化に向けた課題把握
- 制度導入に向けた助言・援助
- 就業規則の整備等についての助言(就業規則規定例の共有など)
コンサルティング実施後
円滑な無期転換ルールの導入・運用
募集企業の要件
- 無期限転職ルール」に対応した社内体制の構築を検討している企業
- 優秀な人材の確保・定着のために、無期転換後の労働者受け入れ手段として「多様な正社員」制度を導入したい企業